セルフマッサージ編

簡単ながら効果的!【愛犬ちゃんのためのマッサージ方法初級編】

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犬へのマッサージの効果は「ストレス反応を緩和したり、不安の軽減痛みの緩和」などが挙げられますが、それだけにとどまらず、飼い主様にも良いホルモンが分泌されることが分かっています。

犬にも、飼い主の身体にも癒しになっているマッサージ。

「簡単で効果的なやり方を知りたい」と思っている愛犬ちゃんに対してのマッサージに興味のある飼い主様のために、マッサージのポイントをお届けいたします。

注意が必要な部位を知りたい方はこちら
愛犬ちゃんにマッサージをする前に知っておきたい【やってはいけない時と場合~注意が必要な身体の部位】
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この記事を書いた人

ほっとハンド
ほっとハンド
Profile
現役の理学療法士(17年のキャリア)

日本ペット栄養学会ーペット栄養管理士

分子整合医学美容食育協会ーファスティングマイスター
効果的なマッサージ方法①

さする(軽擦方、ストローキングともいう)

やり方のポイント

  • 姿勢は立っていても寝ていてもOK
  • 毛がはえている方向にゆっくりさする。
  • 首から始めて背中→おしり→後ろあしへ。
  • あしは両手で包みこむようにしてあし先へ手を滑られていく。
  • 後ろあしが終わったら、首から再スタートして肩甲骨→前あしへ。
  • 最後に身体まわりを毛並みにそってさすっていく。

手順

その他にも、昔からやられている「痛いの痛いのとんでいけー」が科学的に効果があると証明されています。

2010年 群馬大学大学院医学系研究科 柴崎氏の研究一部抜粋

神経が伸びていく際に重要なセンサー・タンパク質TRPV2(トリップブイ2)センサーの働きを解明しました。

この、TRPV2センサーは、「さする」などの伸展をうながす物理的な力がかかったときに働き、神経が突起を伸ばすことを助けていることがわかりました。

傷ついた神経の再生にもつながる成果です。

引用元:
「さする」と反応、神経の突起を伸ばす新たな分子メカニズムを解明
―神経の細胞伸展の感知センサーを発見―

痛みがある箇所をさわったり、さすったりする行為の裏には、神経を再生させる生理的な反応があったんですね。

さらに、「安らぎと結びつき」ホルモンで知られている「オキシトシンが増加する。「ストレス」ホルモンで知られている「副腎皮質刺激ホルモンが減少する。といった報告もあります。(Morhenn V,Beavin LE,Zak PJ ,2012)

効果的なマッサージ方法②

やさしくつまむ(揉捏法、ニーディングともいう)

「揉」は「もむ」、「捏」は「こねる」とも読みます。「もんで、こねる」というと、うどんを想像しますが、実際はうどんみたいに強くやらずに、やさしくやっていきましょう。

やり方のポイント

  • さすった後に行う(ある程度血行が良くなって、温まった状態で行う)。
  • ヒフをやさしく包み込むようにつまむ。
  • 場所によって動きにくいところがあってもガシガシやらない。
  • 嫌がったり、痛がったりしたらやめる。
  • 柔軟性があれば、ヒフをつまんで持ち上げて滑らす。
  • 背中をやるときはおしりの方から頭の方へ。
  • あしをやるときは体に近い方からあし先へ。

手順

*写真を撮るのに片手でやっていますが、実際は両手でつつみこむようにお願いします。

効果

  • ヒフの柔軟性が上がって血行が良くなる。

   → 栄養が届きやすくなる。循環がよくなるので老廃物も流れる

  • ヒフの柔軟性が上がることで筋肉も動きやすくなる

効果的なマッサージ方法③

触ったまま柔らかくなるのを待つ

愛犬ちゃんを全身を触ってみて、「この筋肉が硬いかな?こってるのかな?」と感じたらやってみて欲しいこと、それが「触ったまま柔らかくなるのを待つ」です。

やり方のポイント

  • 左右と比べて筋肉が硬くなっているところに手をあてる。
  • かるめに圧をかける刺激を加える。
  • あとは柔らかくなるのを待つ。
  • 時間は1~2分ほど。
  • 嫌がったり、痛がったりしたらやめる。

しばらく触っていると、触っている部分が少しずつ温かくなっていくと同時に、筋肉のコリが少しずつほぐれていくのを感じることができます。

触ってすぐには柔らかくならないので効果があるのか不安になりますが、いわゆる揉み返しもなくいったんほぐれると持続します

簡単にできる効果的なマッサージ方法

まとめ

愛犬ちゃんのためにマッサージをしてあげたいと思っている、心やさしい飼い主様のために、マッサージの方法をまとめてみました。

マッサージに関しては色々な方法があって、それぞれ色々な効果や理論があります。

今日はその一部分を書かせていただきましたが、大事なのは「愛犬ちゃんと一緒にリラックスすること」そして、「そのゆっくり流れる時間を一緒に過ごすして気持ちを共有すること」。かと思います。そんな空間を楽しんでいただければと思います。

では、よき愛犬ちゃんライフを。

さいごに

動物の身体は奥深いものです。そんな身体の「奥深さ」を理学療法士という視点、ペット栄養管理士、ファスティングマイスターという観点から、わんちゃんとヒトを結びつけて、家族みんなが健康に!といったテーマでブログを書かせて頂こうと思います。

興味のある方は今後ともよろしくお願い致します。

ご質問やご意見ある方は以下からお問い合わせください。

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